コンサルティングの料金体系は、アワリーチャージ(時間単価課金)、リテイナーフィー(定額課金の顧問契約)のどちらかが一般的です。成功報酬型は、仕入れコストの削減や賃料減額交渉、ITなどの分野で近年導入されてきていますが、こちらは知識や経験の差で効果を出しやすい領域であるという特殊性によるところが大きく、他の領域への広がりは限定的です。
設定単価を決める要素は、ざっくり言って、コンサルタントの市場価値、コンサルティングファームの経費、経営者の取り分で決まります。一流と言われるコンサルティングファームは優秀な人材を集め、教育し、かつ、プレミアム性を維持するためにオフィスの場所にもこだわります。当然値段が高くなるのはお分かりですよね。
私自身の経験で言うと、アワリーチャージのレンジは、2万円~5万円といったところ。これよりも安いコンサルタントを雇おうとすると、一般的にアウトプットもそれなりだと考えておいた方が良いでしょう。
飲食ビジネスは、開業のハードルは低いものの、他の個人店やナショナルチェーンとの競合が厳しく、政府統計(最近はその正確性に疑義が生じていますが)にあるように、順調に事業を拡大するのは難しい業界です。
美味しいものを良心的な価格で提供する事はとても重要ですが、それだけで生き残っていけるというものではない、厳しいビジネスになってきているというのが近年の実情ではないでしょうか。
規模は小さくても、一経営者として、包括的なマネジメントを行うことが肝要ですが、個人で立ち上げに奔走している方にはやや荷が重い。一緒になって立ち上げやその後の運営を支援してくれる外部サポートへのニーズは非常に高いが、良質なコンサルティングサービスは高くて手が出ない。
このようなミスマッチを解消すべく、成功報酬型という料金体系でのサービス提供を始めるに至りました。
飲食ビジネス運営を考える上での参考になれば幸いです。
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